老舗和菓子屋を救え!
地域密着型の老舗和菓子屋が今存続の危機にあります。創業100年を超えるような伝統を誇るお店ですら、廃業に追い込まれるニュースを見聞きすることが増えました。
こうした背景には、世間の和菓子離れを指摘する向きもありますが、それは今に始まったことではありません。むしろ、地域密着であるがゆえに、ファンとなるお客さんの層も高齢化し、コロナ禍も相まって、客足が先細りしている現実があるようです。また、季節のご挨拶やご近所付き合いなど、従来の贈答文化が薄れていることもあるでしょう。
中にはネット販売に活路を見出したり、新しい商品を開拓して客層を広げられているお店もありますが、多くは、そうしたノウハウもネットワークもなく、後継が見つからない、育たない中、やむなくお店を閉じるに至っているようです。
伝統の味が私たちの世代で終わってしまうのはもったいない。後世にも繋ぎたい。そこで、和菓子屋さんを盛り上げていけるような取り組みを通じて、みんなでハッピーになれたら、と思います。
和菓子は、自身で楽しむだけでなく、ちょっとしたご挨拶のお供として、コミュニケーションをつなぐ役割も果たしてきました。お中元やお歳暮など、旧来の贈答文化が薄れる一方、ギフト市場が萎んでいるわけではありません。みんなのアイデアで、新しい心配りの文化を、和菓子を通じて発想できるかもしれません。また、そこから新しいパッケージデザインなど、SNS時代に合った仕掛けも考えられるでしょう。
決して奇を衒うのではなく、純粋に、優しい和菓子の魅力を広めていけたら、と思います。
(1)住んでいる地域で応援したい和菓子屋さん、あるいはお気に入りの和菓子屋さんを推薦し、その魅力を伝えるアンバサダーを募ります(ただし、自力で広報活動などができているようなお店を除く) 。そうしたアンバサダーを中心に、(2)そのお店の魅力や歴史、味、お店を支える人たちの情報を広め、ファンを増やしていきます。例えば、クイズやアンケート形式で、楽しみながら参加できるなど。
盛り上がってきたら、オフ会イベントなども企画・実施。
(3)その先には、新しいギフト提案やパッケージのアイデアを募り、形にしていく、などもあるでしょう。和菓子屋さんのポータルサイトのような、横の連携を図っていくのも面白そうです。そうした活動を通じ、そこからお店の後継者が生まれるなどしたら、素敵ですね。
全国和菓子協会
各自治体
美術系大学(パッケージのデザインなど、アイデアの具現化)