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将棋のエコシステムをかつてのように世代間交流や地域拠点の要にすべくリアルとメタバースで応援する
千数百年年の歴史と最新のAIの支援を取り込んだ我が国の将棋のエコシステムは、地域や家庭内での世代間での継承や最新のAIでの競技、また伝統的なプロ棋士リーグでもその知見を取り入れたトップ棋士の対局、また非熟練者でも対局の解説が精緻になり楽しめる、など今、正にその飛躍の局面を迎えているのでは、とも思える状況になってきています。
連日報道されるタイトル戦や、ディープマインド社による研究成果のみならず、オンラインでの対局場では連日世界からの参加も含めて活況です。また、オンラインメディアでは、プロ棋士や指導者たちが独自の番組解説などに続々と参入してきており、頼もしい限りです。ただ、先端技術の常として、残念な面が強調されてしまう事があり、匿名で安全に公正かつ公平に様々な技量の者同志が楽しむためには、改善できるであろうところが見受けられます。
そこで、画像加工や文章生成では目覚ましい発展途中のAIとIoTと分散統合化技術を用いて、他国や地方、家族近縁コミュニティ同志を効果的に連携した「統一場」を作れないか、またそのために今すぐ始められるのは何か、と考えています。
今までの将棋を介したコミュニテイの醸成や教育効果は言うまでもなく偉大なものでした。しかし、オンラインゲームの趨勢や、AI研究の目覚ましい発展の陰で、この偉大さが取り残されているかも、と思うことがあります。 日本固有で世界に誇れる将棋文化ではありますが、コマが漢字で海外ではチェスの駒名で代用するといった事もあり、世界への課題は様々です。将棋には、その技量に応じて競技者の強さを同じに揃えるための「駒落ち」のハンディキャップがあり、現実の対局場では公平かつ公正な仕組みで運用されてきました。
ところが、現在のオンラインの対局場所では、匿名仮名での参加が主です。熟練度、段級は主にその対局場での履歴にのみ基づいて判断するために、名人クラスが最下級の事もあります。また、人間同志の前提の所でAIを陰で隠れて使用する、といった事も排除できません。さらには、一般のSNSや所謂メタバースと同様に、相手が人間なのか機械なのか、はたまた悪意を持って欺こうとしている輩なのか判断が難しい。
これらの不都合を最新技術で解消して、公平で公正な「統一場」を作り、将棋がもたらした偉大な効用を世界に発展させたい。
様々な将棋のオンライン対局の場で利用可能な、個人の現在の技量を公平かつ公正に判断するための、過去の対戦記録や対戦以外の学習状況を蓄積し、対局の際の適正な駒落ちハンディキャップを付与し、また適切なアドバイスを行うための研究、開発、実証実験を行い、各プラットフォームサービス事業者へのサービス提供を行う。
また、習熟度に応じた段級はNFT化し、初期参加者、情報提供者への報酬や便宜提供の媒体とするとともに、発展型として対局記録である棋譜をNFT化する。これは主に、現在プロ棋戦の開催スポンサーによる著作権類型の資産として取り扱いが行われているものの定形化が第一義となる。
さらに、競技者の技量や特性に応じた教育、スタイル(戦型)の評価や大逆転などのエンターテイメント性、ストーリー性を高めるなどの観点から、個々の対局記録を全体時間或いは一手ごとの時間と共に記録し、現在、主にAIの改良のために用いられている棋譜データベースを、外国語言語習得のためのeLerningシステムになぞらえた棋力習得ツール、あるいは将棋指導者養成ツールとする。
大局的には、人のみ、AIのみ、人プラスAIの対戦記録と利用形態を探索する。
協力要望先はプロ棋士団体、将棋関連IT企業、将棋AI関連オープンソース開発者になります。